ちゃんすーの受験記

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現代文の勉強法

東京の某私立大学に通っているちゃんすーです。

この記事では、タイトル通り、私の現代文の勉強方法についてご紹介します。私は理系だったのですが、この勉強法を続けた成果として、高3の1年間、あらゆるマーク模試で現代文満点を取り続けました(共通テスト本番は緊張と動揺により満点を逃しましたが)。

現代文なんてセンスだ」そう考える人も多いようですが、試験である限りは解法があり、そして勉強法があります。多くの受験生が勉強しない科目だからこそ、しっかりと勉強して周りと差をつけましょう!

 

目次

 

使用テキスト

・出口汪 現代文講義の実況中継

・新釈現代文(筑摩書房

センター試験の過去問などマーク形式の問題集

・志望校の過去問(必要に応じて)

 

勉強法の概要

(1)現代文の解き方を学ぶ

(2)演習する 

〜〜〜以下、二次試験のある人向け!〜〜〜

(3)現代文のセンスを磨く

(4)演習する

 

具体的な勉強法

(1)現代文の解き方を学ぶ 

テキスト「出口汪 現代文講義の実況中継」を一周し、現代文の解き方を学びます。

このテキストは講義形式で書かれているので、とても読みやすいですよ。ただし、易しいからといってなめてはいけません(笑)現代文の本質がしっかりと書かれているので、このシリーズを読むだけで点数がかなり上がります。しっかりとテキストに書き込み、問題を解き、指示に従いながら進めるようにしてください。

 

以下、内容を少しだけ紹介します。

例えば、評論というのは「金太郎アメである」ということ。文章には同じことが繰り返し書かれているだけなのだから、大切な事実・主張はたった一つしかないのです。これを理解すると、一見長いように見える問題文の構造を見抜けるようになり、サクサク読めるようになります!

また、「選択肢の選び方にも、戦略がある」ということ。どこに着目して選択肢を読むのか、どうやって削っていくのか。現代文は「なんとなく」選んでいる限り点数が安定しません。テキストを読めば、根拠を持って、自信を持って選択肢を選べるようになるエッセンスが詰まっています!

 

(2)演習する

解き方を学んだら、次は実際にマーク形式の問題で実践練習を積みます。

(1)では武器を手に入れ、使えるような気分になっているだけなので、しっかりと練習をして自分のものとして使いこなせるようにしましょう!テキストを読んだだけで点数が取れるようになる人もいると思いますが、確認のためにも何度か問題を解いてみるようにしてください。

この時に解く問題は、マーク形式ならなんでもいいのですが、私は個人的に「センター過去問」をおすすめします!なぜなら、かなりの良問揃いだから。国語は特に、模試や問題集によっては悪問が多くなりがちです(根拠なしで解かざるを得ないような問題や、解説を読んでも納得し難い問題など)。共通テストは少し方式が違うので不安に感じるかもしれませんが、その練習は後からすればオーケー。まずはテキストで学んだ知識(解法)のアウトプットに集中したいので、できるだけ信用できる問題集で練習するのがおすすめです!

 

ここで一旦、点数が下がってしまう人が出てくるかもしれないのでご注意を。(これは今まで当てずっぽうに選んでいた人にありがちです)点数が下がっても、それは自分の頭で考えようとしている証拠なので焦らないで!なぜ間違えたのか、どう選択肢を削るべきだったのか、解説を読んでじっくり考えてください。何度もテキストを読み返し、解き方を徹底的に刷り込みましょう。それを繰り返せば、自然と正答率が上がっていくはずです!

大切なのは、とにかくテキストで学んだ解法を忠実に行えるように訓練することです。

 

国語を使うのが共通テストまでの人は、これに加えて共通テスト形式の問題を解き、傾向や独特の問題に耐性をつけておきましょう。全体的に量が多い感触だったので、素早く読めると有利になるかもしれません。テキストで根本的な現代文の読み方を身につけていれば、どんな問題でも対応できるのでご心配なく!

 

(3)現代文のセンスを磨く

ここからは、二次試験でも国語を使う人向けの勉強法です。

参考書ではないのですが、新書「新釈現代文」(筑摩書房)を読み、現代文のセンスを磨きましょう。このテキストにも問題が載っていますが、逐一コピーして解いたりする必要はありません。さらっと読んで、脳内でなんとなくこんな感じかな〜なんて思いながら読んでください。

 

かなり難解で、読むのに時間がかかってしまうかもしれません。が、受験生であれば秋までに、それ以外は高2の冬までに一度目を通しておくことをおすすめします。

私がこの本を勧めるのは、まさに「なぜ現代文を学ぶのか」「なぜ現代文の試験があるのか」という核心的な問いの答えが書かれているからです。例えば、試験で点数を取るための勉強では、旧帝大の現代文には対応できないことがあります。なぜならそれは、あなたがその文章を読んだことがないから。そういう文章に取り上げられるような問題を見たことも聞いたことも問題意識を持ったこともなく、知識がないからなのです。試験のその場でみんなが初見の文章を読むわけではなく、それを読む土台に知識や経験があることに気づいてください。

 

受験生はいまさら新書を読む時間も余裕もないでしょうから、この本に書かれている一通りの知識や事例を頭に叩き込み、土台にしましょう。あとは過去問を解くことで、そういった関心や態度を養っていくほかありません。

受験生以外であれば、新聞や新書を積極的に読むことが肝心です。例えば、自分の志望校(仮でいいです)の過去問に目を通し、その文章の著者の本を実際に読んでみましょう。難しくて理解できなくても大丈夫です。テキストにも書いてありますが、多少背伸びをするくらいが丁度良いのです。

 

(4)演習する

現代文の解き方、特に記述式を十分に復習し、文章を読む土台ができたら、過去問の演習をします。ここで重要なのは、信頼のおける指導者を見つけること。 自分で勉強することもできますが、記述式の答案は添削してもらうのがいちばんです。学校や塾で頼れる先生を見つけ、添削のお願いをしましょう。

 

演習をするときに重要なのは、自力で解き、添削をしてもらった後、「どう復習するか」です。

まず、先生に添削をお願いしている間に、文章のなかでわからなかったこと、知らなかったことを調べてください。例えば、「新自由主義」に対する批判に触れられていたが、自分に手持ちの知識がないと思ったら、新自由主義について一通り調べておくわけです。時代や歴史などの背景知識まで蓄えておくと尚よいでしょう。

また、自分の答案を自分で採点・添削し、何が足りなかったか、何ができているかを十分に確認します。そして添削された答案が返ってきたら、二つの添削を比較して、採点の基準や感覚を知りましょう。どこで加点され、どこで減点されるのか、そういった視点を学ぶことで、よりよい答案をかけるようになります。添削を見直したら、自分なりの模範解答を作り直しましょう。ここまでが一回分の復習です。

 

一回一回の過去問を復習まで行い、大切にしながら、実りある演習を行いましょう。

 

アドバイス

(1)受験生へ

これを読んだ段階で、今すぐテキストを購入し、現代文の勉強をしてください。正直言って時間はありません。一冊目のテキストは、じっくりやっても2週間ほどで終わらせられると思いますから、一ヶ月以内に演習に入れるようにしましょう。

とにかく今すぐ始めること!!!それ以外、私に言えることはありません。

(2)受験生以外へ 

高3になってから現代文に時間を割くのは、正直もったいないし無理だというのが現実です。だからこそ、今すぐに現代文を勉強しましょう。理科社会の知識とは違い、時間が経っても一度身についた解法は忘れません。実際、私自身は高1の冬休みに集中して現代文を学び、それからはほぼ手付かずのままですが、今でもしっかり覚えているし役立っています。つまり、早いうちに済ませて仕舞えば、あとは安定して点数を取り続けるだけでいいのです。

 

また、現代文を学ぶ上でのなによりのメリットは、国語の点数のみならず、他教科の点数も底上げしてくれることです!文章を読む力がつけば、複雑で入り組んで見える問題文が実はひとつの事実を言おうとしていることや、何が重要な要素なのかが見えてくるからです。(私は数学の点数がめちゃくちゃ上がりました)さらに言えば、論文などの文献を読むときにもこの読解力が役立ちます。現代文の勉強というのは、大学生や社会人になってからも役立つ、一生の財産が身につくものなのです。

 

おわりに

以上、現代文の勉強法を紹介しました。

現代文の勉強をしっかりしてる人って少ない印象があるんですが、めちゃくちゃ効果あるしメリットしかないので、やらないのは勿体無いと思うんですよね。ということで、とにかく、今すぐに始めてください!

 

これを読んでくれたあなたの、現代文の悩みが解決することを願っています。がんばれ!

 

 

以下、受験生や未来の受験生に向けたアドバイスです↓↓↓ 

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