ちゃんすーの受験記

大学生のちゃんすーが勉強や受験情報を発信中

9月の読書記録

こんにちは、大学生のちゃんすーです。

 

私は幼い頃から大の読書好きなのですが、高校までは学校の図書館で、大学生になってからKindle Unlimitedのサブスクを開始し、暇さえあれば本を読んでいます。元々は小説が好きで、文学作品を中心に読むことが多かったのですが、ここ数年は勉強も兼ねて自己啓発本や新書も読むようになりました!

今までは読むこと自体が楽しかったので特に記録などは残していなかったのですが、勉強が目的の読書となれば何かしら工夫が必要だと考えました。そこで、大学生になってからは、自分の理解を深めるためや記憶を定着させるために、読書の記録や簡単なノートを取るようにしています。今月からは、一ヶ月の読書の記録をブログで公開することにしました。(タイトル下のURLは私のNotionに記録したメモなので良ければ見てください)読者の皆さんと一緒に勉強していけたらいいなと思っております。感想や本のおすすめなど、コメントいただけると嬉しいです。

 

【目次】

 

夢をかなえるゾウ

1冊目は、水野敬也さんの『夢をかなえるゾウ1』。実はこれは、高校生のときに恩師からおすすめされた一冊でした。受験期はなかなか時間が作れず読むことができなかったのですが、この夏休みをきっかけにやっと読めました!中高生というよりかは、何か挫折を味わったりやり残したことがあったりする、大学生以上の人に響く部分が多いかもしれません。今、どうしても叶えたい夢のある人は一読しておきたい本です。

https://pattern-coal-9bd.notion.site/abf0e07cb267400db8e44f4d6ed26303

 

なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか

2冊目は、田口佳史さんの「なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか」という本です。これはKindle Unlimitedのおすすめに出てきて、「え!今のビジネスマンは東洋思想を学ぶの!?」と気になって読み始めました。私自身が大学で哲学や思想を勉強していることもあり、なかなか興味深かったです。私も西洋思想が終わり次第、東洋思想を学んでみようと思います!

https://pattern-coal-9bd.notion.site/4cd85220207848e98def26fc4d68a2ee

 

リベラルアーツの学び方

3冊目は、瀬木比呂志さんの「リベラルアーツの学び方」です。私は大学生になってすぐの頃、燃え尽き症候群になってしまい、しばらく何をしたら良いのかわからず呆然としていた時期がありました。そんな時に、池上彰さんの「なんのために学ぶのか」という本を拝読し、大学生は教養をつけることがもっとも重要だと知りました。そこから少しずつ自分なりに調べ考えた結果、音楽・文学・美術を中心にリベラルアーツを学ぼうと決め、この本はそのスタートとして手に取りました。本の内容は思っていたのとは少し違いましたが、自分の進む方向性は間違っていないという確信を得ることが出来たので良かったと思っています。

https://pattern-coal-9bd.notion.site/6609dbe7526c44d6be5ec7f8ef7d233c

 

教養として学んでおきたい日本の皇室

4冊目は、西川恵さんの「教養として学んでおきたい日本の皇室」です。留学をきっかけに日本文化に興味を持ったのですが、天皇って日本独特のものなので以前から気になっていたトピックでした。受験や忙しさを理由に手をつけてこなかった分野ですが、夏休みの時間を利用して初めて読み始めました。なかなか興味深かったです。

https://pattern-coal-9bd.notion.site/a31a3ab7c7a04c1a9f2ab576d2ead2e3

 

思考の整理学

5冊目は、外山滋比古さんの「思考の整理学」。これは、9月読んだ本の中で一番良かった、お気に入りの本です。一人の人間として、学生として、教育を学ぶものとして、そして考えるものとして、いろんな側面の自分にとって学びの多い内容でした。これはまた何回か読み返すことになりそうです。大学生か、それに準ずる人におすすめな一冊。

https://pattern-coal-9bd.notion.site/b432f80be93f415e853c1cda614a3419

 

大人の教養としてのアート入門

6冊目は、「大人の教養としてのアート入門」。スマート新書なのでとても読みやすかったです。聞いたことのある名前が多いのですんなりと読み進められるし、詳しすぎないので混乱せずにさっぱりと学ぶことができました。

私は秋学期の目標として西洋美術を学ぶことを掲げているので、これを入門にどんどん学んでいきたいと思います。早速「新西洋美術史」という本を購入しましたし、10月は美術館に行く予定も立てました。これからが楽しみです。

https://pattern-coal-9bd.notion.site/963b5fe3738e4e71862f08f526d61a56

 

みんなが書き手になる時代のあたらしい文章入門

7冊目は、「みんなが書き手になる時代のあたらしい文章入門」という本です。こちらもスマート新書で、サラッと読めるのでおすすめします。普段あまり意識しないけれど、高校生までと大学生以降って文章の書き方が変わるような気がします。この本は後者の大学生以降向けという感じで、文章書くのには割と慣れている私にも新しい発見があって勉強になりました。

https://pattern-coal-9bd.notion.site/04e02ca6fd194ac8bad5e61b24e16a4c

 

自分への取材が人生を変える

8冊目は、「自分への取材が人生を変える」。こちらもスマート新書で気軽に読めます。タイトルが気になって、9月末に滑り込みで読み切りました。内容はシンプルで、夢を叶えるためや成功するためには「自分への取材」がポイントだということ、またその方法について書かれています。こういう本を人生の早いうちに読んでおくと、夢を叶える習慣が確かに身につくなと思いました。

https://pattern-coal-9bd.notion.site/a1650e24b6bf40b28d16ce1b3c227d32

 

おまけ

そのほかにも、記録はないですが9月に読んだ本を並べておきます。

・「吶喊」魯迅

・「敏感すぎる自分を好きになれる本」長沼睦雄

・「政治参加で未来をまもろう」首藤信彦

・「自分のなかの神様とさよならするまで」もつお

・「にげてさがして」ヨシタケシンスケ

・「人生は深いな」じじい

など

 

高校生のうちにしておきたい10のこと

こんにちは、大学生のちゃんすーです!

この記事では、私が高校生のうちにしておいて良かったなと思うこと、周りを見ていて自分もしておきたかったなと思うことを中心にまとめました(注:完全なる主観です!個人的意見です!)。

ただ、本質的には「高校生でなければできないこと」というのはなくて、やりたいと思ったときにいつでもやればいいだけのことなので、あまり気にしないで参考程度にお読みいただけると幸いです。いま高校生で何をしようか迷っている人や、変わりたいと思っている人に特におすすめの記事になっています。

 

目次

 

1)留学する

留学は、国内国外問わずいちばんおすすめです!またこのご時世、オンライン留学という手段もあります。どんな方法でもいいので、コンフォートゾーン(自分の快適な空間)から出ることにチャレンジしてみましょう。

留学の最大のメリットは、誰も自分のことを知らない状況に置かれたとき、本当の自分に出会えるということです。留学先では誰一人あなたのことを知らないし、2、3週間すればその人たちとの関わりを断てるので、どんなことをしたって気にすることはないし、自分が本当になりたい自分自身になることができます。この経験は、その後のあなたの人生を大きく左右する貴重なもの。勿論大学生や社会人になってからでも遅くはないですが、進路を決める前にこの経験をしておくということにはとても大きな価値があると思います。

また、他にも留学の利点を挙げれば、その前後にも大きな学びと成長が得られることがあります。例えば留学に行きたいと思っていても、費用の問題や両親の反対、語学力への不安といった壁にぶつかることが多いと思います。そこで諦めるのではなく、どうやったらその問題を解決できるか、壁を乗り越えることができるかを考えましょう。費用の問題であれば奨学金を出してもらえる機関を探したり、両親の説得であれば自分の想いをプレゼンしてみたり、いろんな方法があるはずです。その試行錯誤する過程で、あなたには自分のやりたいことを実現するための力がつきます。こうやって得た学びは、たとえ留学が実現しなかったとしても、これからの人生で何度もあなたを助けてくれるでしょう。

 

2)部活に打ち込む

部活動をしている人は、部活に全力で打ち込むのも素敵です(大学生から見ると部活動生ってほんとにキラキラしてます)。大学生になると部活動を辞めてしまう人が多いので、その種目や競技に向き合える最後の時間を大切にして欲しいなと思います。

私は高校では将棋部に所属していたのですが、部活を通して本当にたくさんのことを学びました。特に将棋は人生に活きる格言が多く、受験期など辛い時の心の支えになりました。結果や成果を出すこと以上に、努力し続けるその時間が、流した汗と涙が、かけがえのない財産になります。どうせやるなら全力で。部活動に打ち込みましょう!

 

3)課外活動に取り組む

ボランティアや学生団体での活動など、課外活動に参加するのもおすすめです!私は県内の高校生が集まって商品開発をするプロジェクトに参加したり、夏目漱石を語る会というのに出席してみたり、色々やってみたのですが、どれもとっても楽しかったです。こういった課外活動のメリットは、学校外にコミュニティができること。高校って周辺地域の同じくらいの学力の人が集まるので基本的に似たような人が多くなると思うんですが、こういった課外活動に参加すると、多種多様な人に出会うことが出来、自分の世界が広がるのでおすすめです。

学校に居場所がないなと思ったり、なかなか周りと空気が合わないなと思ったりするときにも、こういった課外活動に出かけてみて欲しいです!学校が全てではないので、外にコミュニティを作って居場所を作るのも全然いいと思います。話のネタにもなりますよ。参加する活動によっては、同じような志や目標のある仲間に出会えることもありますし、ぜひ積極的に参加してみてください。

 

4)勉強を頑張る

学生の本分である勉強。どうせやらなきゃいけないなら、本気でやってやりましょう!

実は大学生になると、自分の専門分野やある領域にしか触れなくなってしまいます。例えば文学部に進学すると、数学や理科の講義を受けることはまずないです(自分で他学部の授業をとらない限り)。苦手科目から逃げられてラッキーと思うかもしれないですが、これはかなり大きなことで、いわゆる世間一般の「常識」というのが高校までの勉強で決まっているということになるのです。社会に出れば、高校までに習った内容はわかっていて当然だという風に扱われるわけです。でも、高校範囲のことは大学では専門から外れると触れもしない、すなわち、高校までの勉強は高校生のうちにきちんと学んでおかねばならないのです(当たり前ですけど)。部活動生や受験はあんまり考えてないよという学生であっても、普段の授業と定期テストくらいは真面目に受けてしっかり勉強しましょう。

 

5)先生と仲良くなる

私は高校の先生が大好きで、その人からとても大きな影響を受けました。その先生が「これやってみない?」「このコンテスト出てみない?」と色々紹介してくれたり、「この本面白いよ〜」「これ意味わかんないんだけど」と知らない分野のことを教えてくれたりしました(ちなみにその先生とは未だに仲良しで連絡も取り合っています)。実は先生と仲良くなると、知らないことを教えてもらえたり、自分の良いところを伸ばしてもらえたり、進路の相談に乗ってもらえたり、いろんないいことがあるんですよ。

高校生にとって、親以外に深く関わる大人は先生くらいしかいません。自分の将来像を描くうえや人間としての生き方を学ぶために、先生はとてもいいサンプルになります。授業の合間の雑談が面白い先生や、進路に関する考えが合う先生、自分のお気に入りの先生を見つけて、いろんな話をしてみてください!授業や課題の質問をしに行くついでに話をすると、結構すぐ仲良くなれますよ。

 

6)本を読む

最近本の読めない若者が多いということですが、読書はメリットだらけなので、どの年代の人も今すぐ始めるべき習慣の一つだと私は思っています。情報を得るツールとして、もっとも信頼性が高くコスパが良く手軽なもの、それが読書です。大学生になると、特に文系の学生はめちゃくちゃ本を読まされるので、活字慣れしておくことは必須です。

読書慣れしていない人は、小説などの読みやすいものからどんどん読んでいきましょう!個人的におすすめなのは短編集。読書が苦手でも、一つ一つの話が短いのですぐ読み切ることができて、読書に慣れるのに最適です。他にも、教科書に載っている作品を読んでみてもいいですし、本屋のおすすめや話題の一冊なんかもいいですよ。どれから読んだらいいかわからないという人は、自分の興味に合わせて検索してみたり、好きな人や憧れの人に愛読書を聞いてみたりするのもおすすめです!

読書が既に好きだという人は、自分の好きなように本を読んでもらって勿論構わないのですが、できれば新書にも手を出すことをおすすめします!現代文の勉強にもつながりますし、世界や社会についての知識を蓄えることができるので、入試や大学生活に役立つ力がつきますよ。

 

7)講演会に参加する

自分の興味あるテーマの講演会や、著名人のセミナーなんかに参加するのもアリです!私は高校二年生のとき、知人に誘われて「SDGsを学ぶ会」というのに参加したのですが、なんと登壇者の方とお話しする機会をいただき、そのまま仲良くなってしまいました(笑)人生経験豊富な大人からいろんな話を聞けるのはすごく有難いし、進路相談などにもいろんな視点から答えていただけてとても役に立ちました。今でも繋がりがあって、そこから新しい出会いがあったりもするので本当に面白いです。

なんといっても、そういう講演会に高校生が参加するって珍しいことなので、結構興味を持って声かけてもらえたり話を聞いてもらえたりします。あと学生無料だったり!たまに怪しいやつあるので選ぶのには細心の注意が必要ですが、最近はズーム開催も多いようなので、どんどん気軽に参加してみてください〜!

 

8)現代文の勉強をする

文章を読み書きできるって、当たり前だけど重要で、できない人が案外多いです。特に大学生になるとレポートだらけの生活です。文章を書くのに苦手意識があるようなら、早急に潰してしまいましょう!

例えば読書感想文を書くのが苦手だとか、志望理由書がなかなか書けないだとか、そういう人は実は「文章が書けない」状態にあるといえます。また、新書がなかなか読み終わらない、新聞やニュースを読むのが苦手な人は、「文章が読めない」状態です。そういう人は、現代文の勉強をしましょう!方法とメリットに関してはすでに記事を書いているので、そちらを参照ください。

 

chancesstudy.hateblo.jp

 

9)将来について真剣に考える

高校生のうちに、将来の夢ややりたいことを真剣に考えてみること!これは欠かせません。

高校生の時点で全てを決める必要は全くないですし、いまの夢が絶対だというわけではないのですが、進路を決める前に見通しを立てておくことは大切です。大学で学びたいことや将来就きたい職業、実現したい目標をしっかり考え、書き残しておきましょう!

 

10)なんでもやってみる

以上、高校生のうちにしておきたいことを9つ紹介したのですが、なんといっても一番重要なのは「やりたいことにチャレンジすること「なんでもやってみること」です!今まで出てきた9つの中で惹かれるものにチャレンジするのもいいですし、全然関係ないけどやりたいことがあればそれに取り組むのも吉です。とにかく、なんだってできる今。あれをしておけばよかったなあなんて後悔をしないように、やりたいことはなんだってやってみましょう!

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回は、私が高校生の時に頑張ってよかったことを中心にまとめてみました!ちなみにもし私が高校生に戻れるとしたら、食べたいものをたくさん食べておきたいです。歳をとると本当に胃が弱くなってしまって、最近はカップ麺やマックのポテトですら受け付けなくなってきています。悲しいですね。

私が思うに、結局は10個目が一番大切で、いつでもあなたのやりたいことに臆せずチャレンジして欲しいです。若いうちは失敗したり挫折したりしても傷が浅いですし、その後の人生の糧になりますからね。「今日が人生で一番若い日。」何かはじめる、あるいは挑戦してみるなら、今日からやってみるのが吉ですよ。

それでは。

 

 

ちなみに、私の人生最大の挑戦、東大受験について書いた記事です。

よろしければこちらもどうぞ。

chancesstudy.hateblo.jp

 

 

現代文の勉強法

東京の某私立大学に通っているちゃんすーです。

この記事では、タイトル通り、私の現代文の勉強方法についてご紹介します。私は理系だったのですが、この勉強法を続けた成果として、高3の1年間、あらゆるマーク模試で現代文満点を取り続けました(共通テスト本番は緊張と動揺により満点を逃しましたが)。

現代文なんてセンスだ」そう考える人も多いようですが、試験である限りは解法があり、そして勉強法があります。多くの受験生が勉強しない科目だからこそ、しっかりと勉強して周りと差をつけましょう!

 

目次

 

使用テキスト

・出口汪 現代文講義の実況中継

・新釈現代文(筑摩書房

センター試験の過去問などマーク形式の問題集

・志望校の過去問(必要に応じて)

 

勉強法の概要

(1)現代文の解き方を学ぶ

(2)演習する 

〜〜〜以下、二次試験のある人向け!〜〜〜

(3)現代文のセンスを磨く

(4)演習する

 

具体的な勉強法

(1)現代文の解き方を学ぶ 

テキスト「出口汪 現代文講義の実況中継」を一周し、現代文の解き方を学びます。

このテキストは講義形式で書かれているので、とても読みやすいですよ。ただし、易しいからといってなめてはいけません(笑)現代文の本質がしっかりと書かれているので、このシリーズを読むだけで点数がかなり上がります。しっかりとテキストに書き込み、問題を解き、指示に従いながら進めるようにしてください。

 

以下、内容を少しだけ紹介します。

例えば、評論というのは「金太郎アメである」ということ。文章には同じことが繰り返し書かれているだけなのだから、大切な事実・主張はたった一つしかないのです。これを理解すると、一見長いように見える問題文の構造を見抜けるようになり、サクサク読めるようになります!

また、「選択肢の選び方にも、戦略がある」ということ。どこに着目して選択肢を読むのか、どうやって削っていくのか。現代文は「なんとなく」選んでいる限り点数が安定しません。テキストを読めば、根拠を持って、自信を持って選択肢を選べるようになるエッセンスが詰まっています!

 

(2)演習する

解き方を学んだら、次は実際にマーク形式の問題で実践練習を積みます。

(1)では武器を手に入れ、使えるような気分になっているだけなので、しっかりと練習をして自分のものとして使いこなせるようにしましょう!テキストを読んだだけで点数が取れるようになる人もいると思いますが、確認のためにも何度か問題を解いてみるようにしてください。

この時に解く問題は、マーク形式ならなんでもいいのですが、私は個人的に「センター過去問」をおすすめします!なぜなら、かなりの良問揃いだから。国語は特に、模試や問題集によっては悪問が多くなりがちです(根拠なしで解かざるを得ないような問題や、解説を読んでも納得し難い問題など)。共通テストは少し方式が違うので不安に感じるかもしれませんが、その練習は後からすればオーケー。まずはテキストで学んだ知識(解法)のアウトプットに集中したいので、できるだけ信用できる問題集で練習するのがおすすめです!

 

ここで一旦、点数が下がってしまう人が出てくるかもしれないのでご注意を。(これは今まで当てずっぽうに選んでいた人にありがちです)点数が下がっても、それは自分の頭で考えようとしている証拠なので焦らないで!なぜ間違えたのか、どう選択肢を削るべきだったのか、解説を読んでじっくり考えてください。何度もテキストを読み返し、解き方を徹底的に刷り込みましょう。それを繰り返せば、自然と正答率が上がっていくはずです!

大切なのは、とにかくテキストで学んだ解法を忠実に行えるように訓練することです。

 

国語を使うのが共通テストまでの人は、これに加えて共通テスト形式の問題を解き、傾向や独特の問題に耐性をつけておきましょう。全体的に量が多い感触だったので、素早く読めると有利になるかもしれません。テキストで根本的な現代文の読み方を身につけていれば、どんな問題でも対応できるのでご心配なく!

 

(3)現代文のセンスを磨く

ここからは、二次試験でも国語を使う人向けの勉強法です。

参考書ではないのですが、新書「新釈現代文」(筑摩書房)を読み、現代文のセンスを磨きましょう。このテキストにも問題が載っていますが、逐一コピーして解いたりする必要はありません。さらっと読んで、脳内でなんとなくこんな感じかな〜なんて思いながら読んでください。

 

かなり難解で、読むのに時間がかかってしまうかもしれません。が、受験生であれば秋までに、それ以外は高2の冬までに一度目を通しておくことをおすすめします。

私がこの本を勧めるのは、まさに「なぜ現代文を学ぶのか」「なぜ現代文の試験があるのか」という核心的な問いの答えが書かれているからです。例えば、試験で点数を取るための勉強では、旧帝大の現代文には対応できないことがあります。なぜならそれは、あなたがその文章を読んだことがないから。そういう文章に取り上げられるような問題を見たことも聞いたことも問題意識を持ったこともなく、知識がないからなのです。試験のその場でみんなが初見の文章を読むわけではなく、それを読む土台に知識や経験があることに気づいてください。

 

受験生はいまさら新書を読む時間も余裕もないでしょうから、この本に書かれている一通りの知識や事例を頭に叩き込み、土台にしましょう。あとは過去問を解くことで、そういった関心や態度を養っていくほかありません。

受験生以外であれば、新聞や新書を積極的に読むことが肝心です。例えば、自分の志望校(仮でいいです)の過去問に目を通し、その文章の著者の本を実際に読んでみましょう。難しくて理解できなくても大丈夫です。テキストにも書いてありますが、多少背伸びをするくらいが丁度良いのです。

 

(4)演習する

現代文の解き方、特に記述式を十分に復習し、文章を読む土台ができたら、過去問の演習をします。ここで重要なのは、信頼のおける指導者を見つけること。 自分で勉強することもできますが、記述式の答案は添削してもらうのがいちばんです。学校や塾で頼れる先生を見つけ、添削のお願いをしましょう。

 

演習をするときに重要なのは、自力で解き、添削をしてもらった後、「どう復習するか」です。

まず、先生に添削をお願いしている間に、文章のなかでわからなかったこと、知らなかったことを調べてください。例えば、「新自由主義」に対する批判に触れられていたが、自分に手持ちの知識がないと思ったら、新自由主義について一通り調べておくわけです。時代や歴史などの背景知識まで蓄えておくと尚よいでしょう。

また、自分の答案を自分で採点・添削し、何が足りなかったか、何ができているかを十分に確認します。そして添削された答案が返ってきたら、二つの添削を比較して、採点の基準や感覚を知りましょう。どこで加点され、どこで減点されるのか、そういった視点を学ぶことで、よりよい答案をかけるようになります。添削を見直したら、自分なりの模範解答を作り直しましょう。ここまでが一回分の復習です。

 

一回一回の過去問を復習まで行い、大切にしながら、実りある演習を行いましょう。

 

アドバイス

(1)受験生へ

これを読んだ段階で、今すぐテキストを購入し、現代文の勉強をしてください。正直言って時間はありません。一冊目のテキストは、じっくりやっても2週間ほどで終わらせられると思いますから、一ヶ月以内に演習に入れるようにしましょう。

とにかく今すぐ始めること!!!それ以外、私に言えることはありません。

(2)受験生以外へ 

高3になってから現代文に時間を割くのは、正直もったいないし無理だというのが現実です。だからこそ、今すぐに現代文を勉強しましょう。理科社会の知識とは違い、時間が経っても一度身についた解法は忘れません。実際、私自身は高1の冬休みに集中して現代文を学び、それからはほぼ手付かずのままですが、今でもしっかり覚えているし役立っています。つまり、早いうちに済ませて仕舞えば、あとは安定して点数を取り続けるだけでいいのです。

 

また、現代文を学ぶ上でのなによりのメリットは、国語の点数のみならず、他教科の点数も底上げしてくれることです!文章を読む力がつけば、複雑で入り組んで見える問題文が実はひとつの事実を言おうとしていることや、何が重要な要素なのかが見えてくるからです。(私は数学の点数がめちゃくちゃ上がりました)さらに言えば、論文などの文献を読むときにもこの読解力が役立ちます。現代文の勉強というのは、大学生や社会人になってからも役立つ、一生の財産が身につくものなのです。

 

おわりに

以上、現代文の勉強法を紹介しました。

現代文の勉強をしっかりしてる人って少ない印象があるんですが、めちゃくちゃ効果あるしメリットしかないので、やらないのは勿体無いと思うんですよね。ということで、とにかく、今すぐに始めてください!

 

これを読んでくれたあなたの、現代文の悩みが解決することを願っています。がんばれ!

 

 

以下、受験生や未来の受験生に向けたアドバイスです↓↓↓ 

chancesstudy.hateblo.jp

 

 

 

 

共通テスト地理Bの勉強法

東京の某私立大学に通っているちゃんすーです。

この記事では、タイトル通り、私の共通テスト地理Bの勉強法についてご紹介します。私は夏から地理の勉強を始めましたが、この方法でセンター過去問は9割共通テスト本番は8割取れるようになりました!地理に時間を割けない理系や今から勉強を始める受験生に特におすすめな、サクッと高得点を狙う勉強法です。

 

目次

 

使用参考書

・テキスト「地理Bの点数が面白いほどとれる本」

・センター過去問などの問題集(マーク式の問題であればなんでもOK)

・地図帳

 

勉強法の概要

(1)基本的な知識を、まずは覚えるのではなく理解し、全体像を掴む。このとき、必ず地図帳を片手にテキストを読み進めることが重要。

(2)理解できたら、基本的な内容の最低限の知識を覚える。覚えるべき部分と考えるべき部分の区別は、問題を解いているうちに掴めてくる。全てを覚えようとせず、''考える''コツを掴むのが近道。

(3)ひたすら演習と暗記を繰り返す。このサイクルのなかで覚えるべき内容を掴むとともに、''考え方''を頭に入れ、使う練習をする。

(4)細かい知識の穴を埋め、点数を積み重ねていく。

 

具体的な勉強法

 

(1)テキストを、流し読みで一周する。

テキストに線を引いたり書き込みをしながら、テキストを流し読みします。じっくり読むと言うよりかは、短い期間(オススメは2週間)で一周する方がいいです。なぜなら、一回で全てを理解することはできないし、一度全体像を掴んだ方が知識が整理されて理解しやすいから。同じ一ヶ月を使うなら、じっくり一周するよりも、さらっと2周するほうが何倍も頭に入るし理解できます。自分を過信して、一度で覚えられるなんて思わないこと!

 

(2)地図帳に書き込みながら、テキストをもう一周する

同じく流し読みをしますが、今度はテキストに書き込むのではなく地図帳にメモを残していきます。テキストで、「地図帳を開いて〜」と指示がある部分もあるので従いましょう。また、特に苦手な部分は重点的に読み込み、教科書や資料集でいろんな資料や情報を見ること!ここでも(1)と同様に、何度も繰り返し見る・読むことを重視してください。

地図帳に書き込みをするのは、実際にどの場所で何が起きているかを把握するためです。地図上で場所をイメージ出来るようになると、点数が飛躍的に伸びます(私も地図帳を使い始めてから点数が上がりました)。特に気候の問題などは、緯度の高さなどの位置関係と対応させて覚えておくだけで、後から覚えることがぐっと減ります。また、地図帳には直接書き込んでもいいけど、見えなくなる可能性があるので付箋を貼っていくほうがおすすめ!私は、付箋を貼りすぎて地図帳が分厚くなるくらい大量に情報を書き足してました。

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地図帳の使い方

 

(3)マーク形式の問題集で演習を積む

センターの過去問(本試)やマーク模試の過去問を解きます。ここでは数をこなすことが何よりも大切!できれば一度解いた問題を、少し間を開けてもう一度解きましょう。2回目に解くときには、最低限の知識が身についているかを確認し、1回目で間違えた問題の解き方を特に意識して解くと、点数アップにつながります。

解いたあとは解説を丁寧に読み込み、わからないところはバイブルを読んで調べ、知らなかった情報はノートにまとめたり、地図帳に書き加えたりしましょう(これがいわゆる「やり直し」です)。特に解説は、考えるプロセスが書いてあるのでしっかりと読み込み、考え方を身につけてください。当然ですが、学校や塾で模試を受けたときも、同じように丁寧に復習をすること!

ここでは、出てくる知識をすべて覚えるのではなく、「考える」ことのできる知識と覚えなければならない知識を分けて覚えていくことがポイントです。例えば、鉄鉱石がとれる国をしらみつぶしに覚える必要はなく、鉄鉱石があるのは安定陸塊だ!と覚えておけばいいだけだ、ということです。他にも、農業は気候と密接な関係があるので、気候の分野がしっかり覚えていれば理屈ですんなり理解できるし、全部は覚えなくて良くなります。

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やり直しノート

 

(4)テキストをもう一度読む

問題演習を一通り終わらせたあたりで、再度テキストを読んでみましょう。この段階になると、どこまでが覚えないといけない知識で、どこからか考えれば分かることなのか、またその知識を問題でどう使うかが、ある程度整理されてわかってくるはずです。ここでも苦手分野は丁寧に復習すること、知らない知識は地図帳に書き込むことを心がけてください。

 

(5)マーク形式の問題で演習を繰り返す

最終チェックとして、予想問題パックやセンター過去問(追試)を解いて、力試しをしてみましょう。必ず時間を計り、緊張感を持って、本番通りにやってみることが大切です。解く順番や見直しなども含めての演習なら、当日のイメージトレーニングにもなります。

ここまでやれば、ある程度安定した点数が取れるようになっているはず。目標点が取れない場合は、いちばん下に点数別の対策を載せておくので、それを読んでそれぞれの方法で勉強し直すこと!ここでは、問題の数をこなすというよりか、自分の知識をアウトプットする練習という意識で解いていきます。解いた問題は、しっかりとやり直しをすること。解説を読んで考え方や知識に漏れがないかを確認してください。

 

(6)間違えた問題を繰り返し解く

直前期は新しい問題を解くのではなく、ノートにためておいた間違えた問題を繰り返し復習するのがおすすめです。また、苦手分野は最後まで何度も確認し、しっかり頭に入れること!何度も繰り返しますが、解説やテキストの知識だけを文字で見るのではなく、常に地図帳で場所を確認しながら勉強してください。本番、知らない問題が出たときや既存の知識で対応できない場合、地図を思い浮かべると見えてくることがたくさんあります。特に共通テストには、聞いたことのないような国や見慣れない統計を材料に考える問題が多いです。知らないから諦めるのではなく、知らないなら考える。いざという場で考えるために、地図帳を使った勉強は必須です。

 

アドバイス

何度も言いますが、必ず地図帳を片手に勉強すること。例えば「ケープタウンが地中海性気候だ」と知ったら、地図帳のアフリカのページを開いて、直接それを書き込んでしまいましょう。前述した初見の考える問題に立ち向かえるようになるというメリットのみならず、系統地理と地誌の知識が結びついて理解できることや、この前も同じことを習ったのに忘れてるんだなという確認になることなど、利点はかなり多いです!

 

また、演習で2回以上間違える問題はノートにファイリングするのがおすすめ!やり直しをしっかりした上で、ノートに問題とやり直しを記録しておきましょう。模試や本番の直前に見返すと、自分の弱点を効率よく復習できるしお守りがわりになります。

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間違えた問題のファイリング

 

苦手分野が分かった場合、それを補強するため、同じような問題をたくさん解きましょう。私は雨温図と地図上の地点を一致させる問題が苦手だったので、過去50年分のセンター過去問から似た問題を引っ張ってきて(これは地理の先生がしてくれました笑)、類問ばかり解きまくりました。よく出る問題や典型的な考え方、覚えておくべきことなどのコツが掴めてくるので、ノートにまとめておきましょう。ただし、資料が年々更新されるような資料については、あまり昔に遡るとデータが古くなるので気をつけて!友人の話ですが、センター過去問を50年分遡りながら解いたところ、中国の数値が変わりすぎてびっくりしていました。笑

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苦手分野のまとめ

 

最後に、受験の戦略としてお伝えしますが、地理に多くの時間を割くのは得策ではありません。なぜなら、8割を超えたあたりから圧倒的にコスパが悪くなるからです。ここまで書いてきた勉強法を実践し、最低限の時間と労力でサクッと8割超えして、他の科目に時間を使いましょう。ただし、時間をかけたくないからと、テキストの読み込みや演習の復習を疎かにしては本末転倒です。焦っている人ほど、テキストを読み、テキストで復習してください。

 

点数別の対策

5割以下

5割を超えないうちは基礎知識の漏れを疑いましょう。具体的な対策としては、テキストを読み直し、系統地理を中心として覚えるべきところをしっかり覚えてください。特に大地形、気候は全分野の基礎だから、理屈まで完璧に覚えてしまいましょう。農業、工業の基本情報(国別の特徴など)もある程度覚えないと解けないです。

5割を超えないうちは、演習をしても解けないことに苦痛を感じるし、知識が散らばっていて覚えるべきことが膨大にある気がすると思います。焦って演習をしても悪循環にはまるだけなので、ひとまずテキストに戻って基礎を固めることが重要です。

5・6割程度

5〜7割で伸び悩む場合は、問題を解くときの考え方やプロセスを見直してみましょう。初見の資料やデータから情報を読み取る問題が出来ていない場合が多いはずです。テキストや解説の「考え方」の部分を意識的に読んで復習するようにしてください。

また、自分がいつも落とす問題を洗い出しましょう。苦手分野や知識が抜けている分野があるはずです。テキストを読んでも小さい字でしか書いていないような知識は後回しにしてください。ひとまず、何度も出てきているのに覚えられていない知識、何度やっても間違える問題を重点的に復習し、徹底的に潰していきます。

7・8割程度

今までの全てを繰り返しても原因が見つからず、8割で伸び悩むときは、時間を無制限にして、いつもより丁寧に問題を解いてみましょう。これで伸び悩む原因を発見できることがあります。

時間を無制限にして9割以上取れる場合、最後の2択で間違えるとか、時間内に決めきれなくて結局間違える、という原因がありがちです。その場合は素早く解く練習をすればいいので、初見の問題を手を動かして解くよりかは、今まで解いてきた問題をみて頭のなかで解法を繰り返し思い出す作業を、スピーディーに行うのをおすすめします。

時間無制限でも点数があまり変わらない場合は、苦手分野の克服が出来ていないか、細かい知識の詰めが甘い可能性があります。苦手分野はテキストなどで復習を繰り返し、細かい知識はノートにまとめるなどして覚える他に方法はないでしょう。

いずれにせよ、なぜ点数が取れないのかを自己分析することが重要です。

9割以上

まず断っておきますが、地理で9割以上を目指すのは正直時間の無駄だと思います。8〜9割で満足し、ほかの科目に時間を割くほうが効率はいいでしょう。(私は途中で挫折しました笑)

9割から満点を目指す場合、ひたすら演習を繰り返して、知らない部分を埋めていくしかありません。ここまできたら、細かい知識を積み重ねていくしかないのです。また、間違えた問題は入念にやり直ししてください。自分が間違える思考パターンを見つけ、対策を立てましょう。最後の方は集中力が切れてしまうから得意分野の地域調査を持ってこよう!など、テクニック的な部分の戦略も立ててください。

 

おわりに 

以上、共通テスト地理Bの勉強法を紹介しました。

私は高3の1年間、試行錯誤の末にこの勉強法を確立しました。受験ってほんと頭おかしくなるので(私だけ?)、テキストを枕にしてみたり、地図帳を文字通り肌身離さず持ち歩いてみたりしたんですよね。今思うと恥ずかしいし、一年前の自分にこの勉強法を教えてあげたいなあと思います(笑)

これを読んでくれたあなたの、地理の悩みが解決することを願っています。がんばれ!

 

受験生への全体的なアドバイスはこちら↓

chancesstudy.hateblo.jp

 

半分だけ東大に合格した話

はじめまして。東京の某私立大学に通っているちゃんすーです。

この記事では、私の受験生活を振り返り、これから受験に挑む高校生にいくつかのアドバイスを残しておこうと思います。タイトル通り東大受験を扱ってはいますが(興味ない人はそこは飛ばして)、アドバイスは受験生なら誰でも一読しておくべき内容になっています。

 

目次

 

 (1)東大を目指したわけ

高校1年生の私は、担任の「とりあえず高めに設定しておけ」というアドバイスに馬鹿正直に従って、進路調査書に適当な志望校(仮)を書き込みました。当時、特に夢とかやりたいことはなかったし、大学受験なんて遠い話だと思っていたから。第一志望校の欄には...東京大学

日本でいちばんの大学といえば、東大。とりあえず東大を目指しておけば、のちに志望校が変わったって楽勝だろうと、そう考えたわけです。

担任との二者面談は、幸か不幸か担任が適当な人間だったため、志望校については何も言われずに終了。まあせいぜい頑張れよ、と肩を叩かれました。

 

1年間、そこそこ勉強を頑張って、留学したり部活をしたり、そこそこ課外活動も頑張って、あっという間に過ぎました。

夢が決まったら行きたい大学も決まるだろうし、それまでの志望校(仮)は、東大にしておけば間違い無いだろう。そう思って、2年春の進路調査書も東大で提出しました。

 

ところが、です。待てど暮らせど、夢もやりたいことも見つかりそうにない。そう気づいたのは、2年の秋、3度目の進路調査書が配られた時期でした。

流石にやばいと思って真面目に志望校を調べてみたものの、どこもなんだかしっくりこない。苦肉の策として、聞いたことある名前の学校を調べてみたり、なんとなく目に止まったパンフレットをぱらぱら眺めてみたり。

そんなある日、とある学校のHPを開いた瞬間に、ここ行きたい!と思う、運命の出会いを果たします。それが、私が今通っている某私立大学と、もうひとつ。東京大学でした。

 

 (2)東大受験への道のり

ところで東大には、多くの人がイメージするような学力試験である「一般入試」だけでなく、高校在学時の活動や論文、人物が評価される「推薦入試」が存在します。(推薦入試は、一次試験が書類選考、二次試験が面接と共通テスト)

私の高校は特に進学校でもなく、どちらかというと偏差値の低い部類に入る学校だったので、もちろん東大合格なんて過去0人です。先生には「東大の一般入試は厳しい」ともはっきり言われていました。ただ、部活で全国レベルの記録をいつくか残していたことと、課外活動に力を入れていたこと、そして文章を書くのと人前で話すのが得意だったことから、この「推薦入試なら勝算がある」と言われたのです。

 

私は元来、勘違いの激しいタイプで、これまでもいい意味で「勘違い」して突き進んできた人間でした。この時も例に漏れず、「勝算がある」という先生の言葉を、なんと「受かる」と勘違いしたのです。そんな最中、新型コロナウイルスの感染拡大により、学校は休校に。さらに私は、やたら行動力のある、というかありすぎる人間でした。休校期間、すなわち先生からの冷静な意見が届かない環境で、この2つの長所(短所?)が発揮され、私は一人、東大受験への道のりを歩みはじめることとなったのです。

 

(3)いざ、東大受

夏までは、勉強は高校3年間の復習に努め、推薦入試の準備として論文を執筆していました。なんとも不思議なことに、どんなに探しても見つからなかった「やりたいこと」が、論文執筆を通して見つかり始め、東大に行きたいという気持ちは日に日に強くなっていきました。準備は順調に進むも、夏の模試で全然点数が取れないことに気づき、そこから一気に勉強にギアチェンジ。実は推薦入試といっても共通テストで8割以上得点することが条件になっており、それなりに勉強もしなければならなかったのです。(勉強についてはまた別の記事で詳しく書きます)

 

そんなこんなで、秋。東大の推薦入試一次試験の時期を迎えました。

論文、志望理由書、そしていくつかの活動実績や成績を送付し(といってもアップロードするだけ)、無事出願完了。ここから一次の合格発表までは、ひたすら勉強。ここら辺でやっとマークの点数が取れるようになってきたのと、東大にどうしてもいきたいという思いが強くなっていたので、一般の二次試験を見据えた勉強もしていました。

 

12月頭、一次試験は無事合格。

しばらくはプレゼンや面接練習をしながらも、ひたすら勉強を頑張りました。12月中旬の面接試験はそれなりにこなし、滑り止めの学校も決まって、あとは本当に勉強のみ。寝る時間以外は、ほぼ全て勉強に費やしました。

 

年が明けて、1月。共通テストは、全体で8割ちょっとの得点。

前期、共通テスト利用、私立も出願し終え、推薦の合格発表を待ちながら、二次試験の勉強に励みました。私は、推薦の勝率は、この時点で五分五分かなと思っていました。いや、勘違いの激しい私は、ほぼ受かったようなもんだなとタカを括っていたのです(もちろん受験生はとてもナーバスなので、3時間に一回は落ちていたらどうしようと考えてパニクってましたが)。

 

その結果、二次試験は、なんと不合格。

ついでに、国公立の前期試験・後期試験、ともに不合格。

”半分だけ”東大に合格するという、とんでもないオチでした。

 

(4)ささやかなアドバイス

国公立全落ちした人のアドバイスなんて役にたたないと、そう思う人もいるかもしれません。しかし、失敗から学べることはたくさんあるはずです(もっとも、私自身は自分の受験が失敗だったとは微塵も思っていませんが)。具体的な勉強法などのアドバイスは別の記事に書きますので、ここには受験におけるマインドセットに関してアドバイスを置いておきます。

 

その1:諦めず挑戦すべし!

志望校の判定が悪かったり、点数が思うように上がらず伸び悩んだり、先生にお前には無理だと言われたり、、、諦めてしまいたいと思うことは、これからの受験において何度もあると思います。そんなときは、妥協せず、やりたいことや行きたい学校に挑戦してください。やりたいことに全力で挑んだ結果なら、たとえ志望校に落ちてしまっても、それはあなたの人生を豊かにしてくれる経験の一つになります。

私は第一志望校に落ちましたが、自分の受験生活にひとつの悔いもありません。それは、「もし落ちたとして、この選択に納得できるだろうか」と常に自分に問い続けてきたからです。ここで諦めて志望校を下げて、もし落ちたら?ーーーそんなことになるなら、第一志望校にチャレンジして落ちる方がいいじゃないか。そう考えたわけです。(ちなみにこの考えで受験校を決めたので、前期後期とどちらもチャレンジ校にして無事落ちました笑)迷ったときはぜひやってみてください。

その2:いますぐ本気になるべし!

 「そのうちやりたいことが見つかるだろう」という甘い考えは今すぐに捨てましょう。ぼんやり待っていても、やりたいことはやってきません。自分から迎えに行かねばならないのです。そのためにあなたがすべきことは、いますぐ本気になること。受験であれば、志望校に一歩でも近づくための準備や勉強を始めることです。

また、合格者体験記なんてものが世の中に溢れているせいで、奇跡の逆転合格が起きる!なんて簡単に思っている人が結構います。私に言わせれば、逆転合格は奇跡でもなんでもなく、血の滲むような努力の結果です。さらに言えば、その努力をしたとて、ギリギリのラインで不合格を手にする人もいるのです。そんな厳しい世界で、あなたが合格を手にしたいと思うなら。いますぐ、本気になってください

 

その3:受験を楽しむべし!

私は受験をきっかけにして、自分がやりたいことに本気で挑戦するというかけがえのない経験をすることができました。もちろん受験期は苦しかったし辛い思いもたくさんしました。でも今思い返せば、先生と夜中まで論文について語り合った時間も、友人と抱き合って泣いた日も、一日中シャーペンを握ったせいで手が開かなくなったのも、めちゃくちゃ面白いし楽しかったなと思うのです。

受験を楽しめる人は、正直いって最強です。だって、マイナスな気持ちで勉強するより、楽しんでやる方がずっと効率も上がるし勉強時間も自然と増えるから。落ちても受かっても、その時間を受験に費やすことに変わりはありません。それなら、全力で楽しんだほうがいいとは思いませんか?

 

(5)受験生に伝えたいこと

これから受験に臨む高校生に伝えたいことは、「合否が全てじゃない」ということです。

私は第一志望校に落ちましたが、受験期を通じてやりたいことを見つけることができたし、自分を好きになることができたし、何より最高に楽しく充実した1年を送ることができました。

受験というのは、合格がゴールではありません。もちろん、希望進路を実現することができたらそれが一番ですが、それだけに囚われるのは勿体無いです。受験は、合否が全てじゃないんです。

 

勇気が出ないとき、辛くて苦しくてたまらないとき、結果に落ち込むとき、、、不合格を想像して恐ろしい気持ちになるかもしれません。そんなときは、私の言葉を思い出してください。

受験を通して何を学び、得て、自分のものにしたか。

これが大切です。学びのない合格には意味も価値もないし、逆に実りある不合格には大きな意味があります。落ちようと受かろうと、そんなことは大した問題ではないのです。

 

合格は一瞬の肩書きを与えてくれますが、受験で得た人生経験は一生の財産になります。合否にとらわれず、その受験で自分が何を学び得ているかを問い続けてください。そうすればきっと、最高の結果が待っているはずです。

 

それから、これから勉強法や、浪人しなかった理由、やりたいことの見つけ方なんかも記事にしていきたいと思っています。ぜひ他の記事も覗いてみてくださいね。それでは。