ちゃんすーの受験記

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共通テスト地理Bの勉強法

東京の某私立大学に通っているちゃんすーです。

この記事では、タイトル通り、私の共通テスト地理Bの勉強法についてご紹介します。私は夏から地理の勉強を始めましたが、この方法でセンター過去問は9割共通テスト本番は8割取れるようになりました!地理に時間を割けない理系や今から勉強を始める受験生に特におすすめな、サクッと高得点を狙う勉強法です。

 

目次

 

使用参考書

・テキスト「地理Bの点数が面白いほどとれる本」

・センター過去問などの問題集(マーク式の問題であればなんでもOK)

・地図帳

 

勉強法の概要

(1)基本的な知識を、まずは覚えるのではなく理解し、全体像を掴む。このとき、必ず地図帳を片手にテキストを読み進めることが重要。

(2)理解できたら、基本的な内容の最低限の知識を覚える。覚えるべき部分と考えるべき部分の区別は、問題を解いているうちに掴めてくる。全てを覚えようとせず、''考える''コツを掴むのが近道。

(3)ひたすら演習と暗記を繰り返す。このサイクルのなかで覚えるべき内容を掴むとともに、''考え方''を頭に入れ、使う練習をする。

(4)細かい知識の穴を埋め、点数を積み重ねていく。

 

具体的な勉強法

 

(1)テキストを、流し読みで一周する。

テキストに線を引いたり書き込みをしながら、テキストを流し読みします。じっくり読むと言うよりかは、短い期間(オススメは2週間)で一周する方がいいです。なぜなら、一回で全てを理解することはできないし、一度全体像を掴んだ方が知識が整理されて理解しやすいから。同じ一ヶ月を使うなら、じっくり一周するよりも、さらっと2周するほうが何倍も頭に入るし理解できます。自分を過信して、一度で覚えられるなんて思わないこと!

 

(2)地図帳に書き込みながら、テキストをもう一周する

同じく流し読みをしますが、今度はテキストに書き込むのではなく地図帳にメモを残していきます。テキストで、「地図帳を開いて〜」と指示がある部分もあるので従いましょう。また、特に苦手な部分は重点的に読み込み、教科書や資料集でいろんな資料や情報を見ること!ここでも(1)と同様に、何度も繰り返し見る・読むことを重視してください。

地図帳に書き込みをするのは、実際にどの場所で何が起きているかを把握するためです。地図上で場所をイメージ出来るようになると、点数が飛躍的に伸びます(私も地図帳を使い始めてから点数が上がりました)。特に気候の問題などは、緯度の高さなどの位置関係と対応させて覚えておくだけで、後から覚えることがぐっと減ります。また、地図帳には直接書き込んでもいいけど、見えなくなる可能性があるので付箋を貼っていくほうがおすすめ!私は、付箋を貼りすぎて地図帳が分厚くなるくらい大量に情報を書き足してました。

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地図帳の使い方

 

(3)マーク形式の問題集で演習を積む

センターの過去問(本試)やマーク模試の過去問を解きます。ここでは数をこなすことが何よりも大切!できれば一度解いた問題を、少し間を開けてもう一度解きましょう。2回目に解くときには、最低限の知識が身についているかを確認し、1回目で間違えた問題の解き方を特に意識して解くと、点数アップにつながります。

解いたあとは解説を丁寧に読み込み、わからないところはバイブルを読んで調べ、知らなかった情報はノートにまとめたり、地図帳に書き加えたりしましょう(これがいわゆる「やり直し」です)。特に解説は、考えるプロセスが書いてあるのでしっかりと読み込み、考え方を身につけてください。当然ですが、学校や塾で模試を受けたときも、同じように丁寧に復習をすること!

ここでは、出てくる知識をすべて覚えるのではなく、「考える」ことのできる知識と覚えなければならない知識を分けて覚えていくことがポイントです。例えば、鉄鉱石がとれる国をしらみつぶしに覚える必要はなく、鉄鉱石があるのは安定陸塊だ!と覚えておけばいいだけだ、ということです。他にも、農業は気候と密接な関係があるので、気候の分野がしっかり覚えていれば理屈ですんなり理解できるし、全部は覚えなくて良くなります。

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やり直しノート

 

(4)テキストをもう一度読む

問題演習を一通り終わらせたあたりで、再度テキストを読んでみましょう。この段階になると、どこまでが覚えないといけない知識で、どこからか考えれば分かることなのか、またその知識を問題でどう使うかが、ある程度整理されてわかってくるはずです。ここでも苦手分野は丁寧に復習すること、知らない知識は地図帳に書き込むことを心がけてください。

 

(5)マーク形式の問題で演習を繰り返す

最終チェックとして、予想問題パックやセンター過去問(追試)を解いて、力試しをしてみましょう。必ず時間を計り、緊張感を持って、本番通りにやってみることが大切です。解く順番や見直しなども含めての演習なら、当日のイメージトレーニングにもなります。

ここまでやれば、ある程度安定した点数が取れるようになっているはず。目標点が取れない場合は、いちばん下に点数別の対策を載せておくので、それを読んでそれぞれの方法で勉強し直すこと!ここでは、問題の数をこなすというよりか、自分の知識をアウトプットする練習という意識で解いていきます。解いた問題は、しっかりとやり直しをすること。解説を読んで考え方や知識に漏れがないかを確認してください。

 

(6)間違えた問題を繰り返し解く

直前期は新しい問題を解くのではなく、ノートにためておいた間違えた問題を繰り返し復習するのがおすすめです。また、苦手分野は最後まで何度も確認し、しっかり頭に入れること!何度も繰り返しますが、解説やテキストの知識だけを文字で見るのではなく、常に地図帳で場所を確認しながら勉強してください。本番、知らない問題が出たときや既存の知識で対応できない場合、地図を思い浮かべると見えてくることがたくさんあります。特に共通テストには、聞いたことのないような国や見慣れない統計を材料に考える問題が多いです。知らないから諦めるのではなく、知らないなら考える。いざという場で考えるために、地図帳を使った勉強は必須です。

 

アドバイス

何度も言いますが、必ず地図帳を片手に勉強すること。例えば「ケープタウンが地中海性気候だ」と知ったら、地図帳のアフリカのページを開いて、直接それを書き込んでしまいましょう。前述した初見の考える問題に立ち向かえるようになるというメリットのみならず、系統地理と地誌の知識が結びついて理解できることや、この前も同じことを習ったのに忘れてるんだなという確認になることなど、利点はかなり多いです!

 

また、演習で2回以上間違える問題はノートにファイリングするのがおすすめ!やり直しをしっかりした上で、ノートに問題とやり直しを記録しておきましょう。模試や本番の直前に見返すと、自分の弱点を効率よく復習できるしお守りがわりになります。

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間違えた問題のファイリング

 

苦手分野が分かった場合、それを補強するため、同じような問題をたくさん解きましょう。私は雨温図と地図上の地点を一致させる問題が苦手だったので、過去50年分のセンター過去問から似た問題を引っ張ってきて(これは地理の先生がしてくれました笑)、類問ばかり解きまくりました。よく出る問題や典型的な考え方、覚えておくべきことなどのコツが掴めてくるので、ノートにまとめておきましょう。ただし、資料が年々更新されるような資料については、あまり昔に遡るとデータが古くなるので気をつけて!友人の話ですが、センター過去問を50年分遡りながら解いたところ、中国の数値が変わりすぎてびっくりしていました。笑

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苦手分野のまとめ

 

最後に、受験の戦略としてお伝えしますが、地理に多くの時間を割くのは得策ではありません。なぜなら、8割を超えたあたりから圧倒的にコスパが悪くなるからです。ここまで書いてきた勉強法を実践し、最低限の時間と労力でサクッと8割超えして、他の科目に時間を使いましょう。ただし、時間をかけたくないからと、テキストの読み込みや演習の復習を疎かにしては本末転倒です。焦っている人ほど、テキストを読み、テキストで復習してください。

 

点数別の対策

5割以下

5割を超えないうちは基礎知識の漏れを疑いましょう。具体的な対策としては、テキストを読み直し、系統地理を中心として覚えるべきところをしっかり覚えてください。特に大地形、気候は全分野の基礎だから、理屈まで完璧に覚えてしまいましょう。農業、工業の基本情報(国別の特徴など)もある程度覚えないと解けないです。

5割を超えないうちは、演習をしても解けないことに苦痛を感じるし、知識が散らばっていて覚えるべきことが膨大にある気がすると思います。焦って演習をしても悪循環にはまるだけなので、ひとまずテキストに戻って基礎を固めることが重要です。

5・6割程度

5〜7割で伸び悩む場合は、問題を解くときの考え方やプロセスを見直してみましょう。初見の資料やデータから情報を読み取る問題が出来ていない場合が多いはずです。テキストや解説の「考え方」の部分を意識的に読んで復習するようにしてください。

また、自分がいつも落とす問題を洗い出しましょう。苦手分野や知識が抜けている分野があるはずです。テキストを読んでも小さい字でしか書いていないような知識は後回しにしてください。ひとまず、何度も出てきているのに覚えられていない知識、何度やっても間違える問題を重点的に復習し、徹底的に潰していきます。

7・8割程度

今までの全てを繰り返しても原因が見つからず、8割で伸び悩むときは、時間を無制限にして、いつもより丁寧に問題を解いてみましょう。これで伸び悩む原因を発見できることがあります。

時間を無制限にして9割以上取れる場合、最後の2択で間違えるとか、時間内に決めきれなくて結局間違える、という原因がありがちです。その場合は素早く解く練習をすればいいので、初見の問題を手を動かして解くよりかは、今まで解いてきた問題をみて頭のなかで解法を繰り返し思い出す作業を、スピーディーに行うのをおすすめします。

時間無制限でも点数があまり変わらない場合は、苦手分野の克服が出来ていないか、細かい知識の詰めが甘い可能性があります。苦手分野はテキストなどで復習を繰り返し、細かい知識はノートにまとめるなどして覚える他に方法はないでしょう。

いずれにせよ、なぜ点数が取れないのかを自己分析することが重要です。

9割以上

まず断っておきますが、地理で9割以上を目指すのは正直時間の無駄だと思います。8〜9割で満足し、ほかの科目に時間を割くほうが効率はいいでしょう。(私は途中で挫折しました笑)

9割から満点を目指す場合、ひたすら演習を繰り返して、知らない部分を埋めていくしかありません。ここまできたら、細かい知識を積み重ねていくしかないのです。また、間違えた問題は入念にやり直ししてください。自分が間違える思考パターンを見つけ、対策を立てましょう。最後の方は集中力が切れてしまうから得意分野の地域調査を持ってこよう!など、テクニック的な部分の戦略も立ててください。

 

おわりに 

以上、共通テスト地理Bの勉強法を紹介しました。

私は高3の1年間、試行錯誤の末にこの勉強法を確立しました。受験ってほんと頭おかしくなるので(私だけ?)、テキストを枕にしてみたり、地図帳を文字通り肌身離さず持ち歩いてみたりしたんですよね。今思うと恥ずかしいし、一年前の自分にこの勉強法を教えてあげたいなあと思います(笑)

これを読んでくれたあなたの、地理の悩みが解決することを願っています。がんばれ!

 

受験生への全体的なアドバイスはこちら↓

chancesstudy.hateblo.jp